豊中市と吹田市による配水場の共同利用を始めます
私たちが日常生活をおくる上で欠かせない水道水。その水道水を皆さんのご家庭などに供給している配水場は、ふだん身近に感じることは少ないかもしれませんが、千里ニュータウンに「柿ノ木配水場」「蓮間配水場」「津雲配水場」の計3つあり、現在も稼働しています。
そのうち新千里北町の「柿ノ木配水場」について、2020(令和2)年10月に両市の水道部局が「豊中市及び吹田市による豊中市柿ノ木配水場の共同化に関する覚書」を締結しました。
覚書の締結により、
https://www.city.suita.osaka.jp/home/soshiki/div-somu/koho/press/_103209/_106303/_106319.html
1.吹田市の蓮間配水場(青山台3丁目)から水道水を供給している蓮間高区(ポンプ圧送)配水区域(青山台及び藤白台の一部)を、隣接している豊中市の柿ノ木配水場(新千里北町2丁目)からの配水に変更します。※2022(令和4)年4月頃配水開始予定
2.豊中市の柿ノ木配水場を両市の共同管理とし、吹田市は水道法第24条の3に基づき、水道の管理に関する技術上の業務を豊中市へ委託します。
(吹田市HPより)
これまで蓮間配水場が配水を担っていた蓮間高区配水区域を、柿ノ木配水場が担うことで、
・豊中市は、柿ノ木配水場の施設能力の有効活用や経費削減
・吹田市は、蓮間配水場の機能停止による更新費用の削減
が見込めるということですね。
下図は吹田市内の配水区域図です。蓮間配水場を見ると主に千里ニュータウン北部に配水していることが分かります。そして今回の覚書の締結により、2022(令和4)年4月以降は、柿ノ木配水場が、このうち蓮間高区配水区域を配水するようになります。(蓮間配水場から配水していた残りの区域は、隣接する大阪広域水道企業団千里浄水池からの配水に切り替わります。)
同じ千里ニュータウン内でありながらも、市が異なるために二つの配水場がそれぞれで運営されていましたが、「広域連携」をすすめることによって、費用の削減など経営の効率化を図ることができます。
両市はこれまでも水道事業において、災害時に備えた緊急連絡管の設置など「広域連携」による取組を進めてきましたが、さらなる連携の強化を図ってまいります。
参考リンク
吹田市と柿ノ木配水場の共同化に関する覚書を締結~自治体間の広域連携を推進します~(豊中市HP)
「豊中市及び吹田市による豊中市柿ノ木配水場の共同化に関する覚書」を締結(吹田市HP)