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コラム

(北摂アーカイブス)7.宵闇のスターハウス

1981 撮影:神谷昭六

南千里駅周辺は千里ニュータウンで最初に開発されたため「玄関口」としての役割とイメージを持っていました。そこに町のランドマーク的に建てられたのが、日本住宅公団(現UR)による巨大スターハウスの3棟(C26、C27、C28)です。(Y型の断面を持つ団地住棟は「スターハウス」と呼ばれます。)

この3棟は1969~70年に竣工し、一部は万博期間中の外国人スタッフ宿舎にも使われました。日本住宅公団と、千里ニュータウンを開発した大阪府は住宅設計においてライバル的な関係でもありましたから、この3棟は、ライバルの懐で公団が放った意欲的な「目玉建築」でもありました。

この写真は完成から10年あまりを経てニュータウンが落ち着いてきた頃で、ずらりと灯った窓の明かりに町の充実ぶりがうかがえます。

北摂アーカイブス」は、貴重な記録写真から、北摂の移り変わりをインターネット上で見られるコレクションです。「吹田市・豊中市千里ニュータウン連絡会議」は、千里ニュータウンの住民や関係者などから多くの写真を集め保存し、北摂アーカイブス内の 「千里丘陵コレクション」へ写真を提供しています。1960 年代以降、日本でも最も激しく変貌した千里ニュータウン。その内外の様子をピックアップしてご紹介します 。

・「北摂アーカイブス千里丘陵コレクション」は→こちら(写真多数!)
・この写真のデータは→こちら