COLUMNS
コラム
歩いてみたい千里の通り
歩道と街路樹を備え整備された広い幹線道路は、千里ニュータウンの大きな自慢です。町の骨格を作る地区幹線道路や、住区内の幹線道路などは、通り・町によって違う種類の街路樹が植えられ、そのいくつかには愛称がつけられています。
春に美しいのは「千里さくら通り」。ニュータウンの北端、青山台三丁目交差点から青山台の北の縁をたどり、新千里北町との間を通って南下し、千里中央公園~千里南公園を結び、桃山台の南東まで続いています。このうちおもに青山台を縁取る部分が、桜並木になっています。元はソメイヨシノの街路樹でしたが、近年は改良されたジンダイアケボノに植え替えが進んでいます。
秋のみどころは「三色彩道(さんしきさいどう)」。新千里東町三丁目の交差点から北千里駅を通って、藤白台に入り、千里北公園で突き当たるまでの区間ですが、有名なのは藤白台の区間です。この区間の街路樹は、タイワンフウ、アメリカフウ、トウカエデの3種。とくにフウは真っ赤に紅葉し、11月下旬の見頃には、多くの人が観覧に訪れます。
「三色彩道」の赤に対して黄色に染まるのは「千里ぎんなん通り」。佐竹台と高野台の境界の東端から南千里駅を通って桃山台駅まで東西に貫く通りですが、こちらも秋が深まるとイチョウの落葉が黄色いじゅうたんを歩道に敷き詰めます。
各住区内の幹線道路の街路樹は、佐竹台…フウ、高野台…ケヤキ、津雲台…クスノキ、古江台…シンジュ、藤白台…トウカエデ、青山台…ナンキンハゼ、新千里北町…チャンチン、新千里東町…サクラ、新千里西町…ユリノキ、新千里南町…イチョウ、竹見台…アキニレ、桃山台…クロガネモチなど、町の個性を際立たせています。(町ごとにすべて統一されているわけではありません。)
千里ニュータウンの通りは、機能的に交通をさばくだけでなく、歩いても楽しくなるように設計されているのです。ぜひ「千里の通り」を楽しんでください!
千里さくら通り(新千里北町・青山台区間) 2020
撮影:奥居武
三色彩道(藤白台区間) 2001
撮影:奥居武
千里ぎんなん通り(佐竹台・高野台区間) 2019
撮影:奥居武
12住区の街路樹 2019
撮影:奥居武