1. HOME
  2. コラム
  3. 千里をいろどるアート作品(2-小さなアート)

COLUMNS

コラム

千里をいろどるアート作品(2-小さなアート)

千里ニュータウンには、中規模の公園、街路などにも、あわせて40近くものアート作品がちりばめられています。(詳しい解説は2021年3月に行ったオンラインセミナーの記録からどうぞ!→こちら

設置から半世紀以上が過ぎたものもあり、今では周辺の植栽が生い茂って宝探しのようになっているものもありますが…これらのアート群は、まさに千里ニュータウンの「宝物」です!「まち」の大切な記憶になっているとも言えるでしょう。

比較的新しい町ですから、その作品の多くは抽象性が高いことも、千里のアート群の特徴です。何を表現しているのか?すぐにはわからなくても、見ているとなんとなく「楽しい」「変わっている」「面白い」…そんな謎解きに遊んでみるのも、千里ニュータウンならではの楽しみ方の一つです。

1967年には千里南公園で屋外彫刻展が行われ、スポンサーがついた作品を、当時街区ができていた各地区に配置し直したということもありました。また1995年には、豊中市の景観事業として、新千里西町の中央地区センターを囲む街路に、8つの新しい作品が設置されたこともありました。そうやって千里ニュータウンのアート作品は、少しずつ増やされてきたのです。(中には再開発や災害などで、残念ながら姿を消した作品もあります。)

このほか、千里南公園には「千里石ぶみの丘」と題した石碑群も16ヵ所あり、千里ニュータウンの入口には現存3ヵ所の標柱もそびえていますから、これも仲間に入れてもいいかもしれません。

これから先、どんなアート作品が、千里の町を面白くしてくれるでしょうか?

ニュータウンの隣の万博記念公園には、岡本太郎の『太陽の塔』や、イサム・ノグチの噴水作品群もたたずんでいます。千里丘陵は、隠れたアートのメッカと言ってもいいのかもしれません。

千里南公園入口のモニュメント(作者不詳) 2021

撮影:奥居武

藤白公園『預言者』(今村輝久作) 2021

撮影:藤脇慎吾

新千里西町の「千里アートロード」作品群 2012

撮影:奥居武